地球温暖化の原因は、私たちの暮らしが関係していることをご存じですか?温暖化により、台風の発生回数が増えたり気温が上昇したりと、どんどん住心地が悪くなっています。その原因は「二酸化炭素(CO2)」の増加です。
二酸化炭素は、車の排気ガスやゴミを燃やすときに発生する煙など、さまざまな状況で発生します。実は、シャワーを浴びるときも二酸化炭素は発生しているのです。そこで今回は、シャワーの時間を減らすだけでどんなメリットがあるのか、今すぐできる5つの環境対策についてご紹介します。
1.シャワーを1日1分減らすだけでメリットがたくさんある
浴槽にお湯を張らず、シャワーだけで入浴を済ませる家庭は多いでしょう。とくに、気温が高くなると入浴は手短に済ませたいものですよねシャワーの時間を1日1分減らすだけで、環境や家計にうれしいメリットが3つもあります!
1-1.年間約69kgのCO2削減で温暖化防止
シャワーの時間を1日1分短くするだけで、年間約69kgもCO2を削減できます。CO2が大気中に増えると気温はどんどん上昇し、農作物が育たなかったり熱帯性の感染症が広いエリアで発生したりと、生活に悪影響を及ぼします。
CO2削減は、家族全員でシャワーをたった1分だけ短くするだけ!
エコに対する小さな取り組みですが、毎日コツコツ意識するだけで、年間約69 kgもCO2の発生を抑えることができます。
1-2. 年間約7,100円電気代を節約
シャワーの使用時間を短くすると、電気代は年間約7,100円の節約ができます。水がシャワーから出るまでに、たくさんの電気が使われています。
- ポンプから水を汲み上げある
- 下水の処理(下水処理場)
- 水をキレイにする(浄水場)
- 水を加熱する(ボイラーなど)
シャワーを1分間出しっぱなしにすると約12Lの水が流れ、その間も熱エネルギーがさまざまな場所で使われているのです。
1-3.年間約1,390円ガス代を節約
シャワーを使うときだけ出すだけで、年間1,390円の節約!さらに、27.8kgのCO2削減ができます。
寒い季節は、どうしてもお湯の温度を高めてシャワーを使うケースが多いです。シャワーだけで体を温めようとすると長風呂になってしまうため、毎月のガス代や灯油代をチェックしながら入浴スタイルを考えましょう。
参考:ウルトラ省エネブック 東京ガス(株)
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/home/publishing.files/2018handbook16-23.pdf(17ページ)
2.エコなシャワーの使い方!今すぐできる環境対策
シャワーの使い方を変えるだけで、大幅なCO2削減はできません!ただ、毎日コツコツとエコなシャワーの使い方を意識するだけで、年間約69kgもCO2削減ができます。
今日からできる環境対策を5つ紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
2-1.シャワーは使うときだけ水を出す
シャワーは、使うときだけ蛇口をひねるようにしましょう。「寒い」「すぐ使う」などの理由から、シャワーを出しっぱなしにしながら入浴していませんか?
水が出ている間は、電気やガス、灯油といった熱エネルギーが発生し、知らぬうちにCO2が排出されています。たった1分シャワー時間を短くするだけで、大きなエコ貢献ができるので、家族みんなで取り組みましょう。
2-2.節水シャワーヘッドに交換する
シャワーのヘッドを交換するだけで、立派なエコです。例えば、次のような節水シャワーヘッドがあります。
- ON/OFFの切り替えができるタイプ
- 少ない水量でも水圧の強いタイプ
スイッチ付きのシャワーヘッドは、手元で水を出したり止めたりできる手軽さが人気です。シャワー1回あたりに使う水量が少ないと、その分熱エネルギーが使われないのでCO2削減できます。
2-3.水道の水量調節コックで水量を変える
シャワーから出る水量が強いと感じませんか?水圧はシャワーの蛇口付近にある水量調整コックで、水圧や水量を好みの量へ変えられます。
強い水圧や水量で体を洗い続けると電気代やガス・灯油代が増え、必要以上のCO2を排出するので、ムダな熱エネルギーを作り出さない工夫をしましょう。
2-4.シャワーの設定温度を下げる
シャワーから出るお湯の設定温度が「年中一定のまま」という家庭は多いでしょう。寒い日は体の芯まで温まる熱いお湯で体を洗いたいものですが、シャワーの設定温度を1℃下げるだけで熱エネルギーを節約できます。
CO2削減にも大きな影響を与えるので、家族みんなでエコなシャワーの使い方をしていきましょう。
2-5.家族が多いなら浴槽にお湯を張る
シャワーは1分間で約12Lの水が流れ、15分間出しっぱなしにすると約180Lです。浴槽にお湯は約200Lなので、1日15分以上シャワーを使う家庭は、湯船に使った方がエコにつながるのです。
また、湯船のお湯で体を流すとシャワーの水を使わなくてもいいので、CO2を削減できます。湯船のお湯が冷めないうちに立て続けに入ると、より高い環境対策ができますよ。
3.まとめ|毎日シャワーを1分減らし環境対策をしよう
CO2削減のために、さまざまなエコ対策があります。中でも、日常生活の中で取り組みやすいのが「1日1分シャワーの時間を短くする」です。一人だけの力だととても小さな活動ですが、家族みんなで協力すると大きなエコにつながります。
シャワーの使い方はもちろん、湯船にお湯を張るなど入浴の入り方も工夫して、毎日コツコツとエコ貢献してみてはいかがでしょうか。