「FSC認証」マークの意味を学ぼう!

「FSC認証」マークの意味を学ぼう!

下の写真は、誰でも知っている商品(食べ物)のパッケージの裏側です。色を見ればだいたい分かりますね。

というか、人形のイラストが大きなヒントですね。

そうです。マクドナルドのポテトのパッケージです。この記事を読んでいるあなたも、次にマクドナルドのポテトを食べた時はパッケージの「裏側」を一度見てみてください。

今回は、このマクドナルドのポテトのパッケージの裏側に記載されている「FSC」というマークについてその意味を学びます。

FSC認証制度とは?

このパッケージに記載されている「FSC」と書かれたマーク。このマークには、一体どんな意味があるのでしょうか。

 「FSC」とは、世界の森林破壊を減らすために活動する団体

「FSC」とは、Forest Stewardship Council:森林管理協議会のことです。

FSC(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)は責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする、独立した非営利団体であり、国際的な森林認証制度を運営しています。

(FSC公式サイトより引用)
https://jp.fsc.org/jp-jp/fscnew

上記の公式サイトの説明文章では少しイメージがしづらいかもしれませんね。わかりやすく説明をすると、今、世界中の課題となっている「森林破壊」を減らすための活動をしている団体さんがFSCなのです。

FSC認証は、限りある「森林」とそこから生産される「木材」を守る制度。

FSC認証制度は、FSCが定めた基準(環境や経済のバランスを重視した10の原則と70の基準)をクリアして適切な管理が行われている森林が認証されるものです。

ただ単に、その森林で生産された木材を使っていればOK!という訳ではない。
木材が製品に「加工」される工程までが審査の対象。

このFSC認証は、ただ単に、適切な管理をされた森林で生産された木材を使っていれば良いというわけではありません。木材というものは、私たちの生活を便利にする様々な製品の原料となっています。例えば、「紙(本・新聞紙・雑誌)」「ダンボール」「机」「椅子」「棚」など、身の回りには木材が原料の製品がたくさんあります。

木材を私たちが使う製品にするために、色々な工場で「加工」されていきます。FSC認証は、この木材を「加工」して製品が完成するまでの全ての工程が審査の対象となっています。

つまり、製品にこのFSC認証マークが付いているということは、FSC(森林管理協議会)が定めた基準(環境や経済のバランスを重視した10の原則と70の基準)に沿って管理されている森林で生産された木材(FSC認証材)が、その他木材と混ざったりすることなく、適切な工程で加工されて完成した製品だということです。

 ポテトのパッケージは「紙」で作られている。その「紙」の原料は「木材」。

マクドナルドのポテトのパッケージ(箱)は「紙」で作られています。その「紙」の原料は「木材」です。つまり、マクドナルドのポテトのパッケージは、FSCが定めた基準をクリアして適切な管理が行われている森林から生産された木材を利用して作られたものだということになります。

FSC認証マークがついた商品を購入・使用することは「森林の破壊」を防ぐ活動のサポートにつながっている。

マクドナルドは、この「FSC認証」マークがついたパッケージを使用して、限りある森林資源を大切にしながら美味しいポテトを提供してくれています。そんなパッケージに入ったポテトを私たちは購入し、恐らくほとんどの人がFSC認証マークのことを気にせず、美味しく食べているというわけです。

マクドナルドが「(経費削減のために)ポテトのパッケージなんて、どうせゴミになるんだから、安く大量に作ればいいんだよ!!」なんてことをしていたら、私たちは、ポテトを食べることで間接的に森林破壊をしていることにもつながります。そうならないように、マクドナルドは努力してくれているということですね。

ちなみに、今回はマクドナルドのポテトのパッケージを紹介していますが、マクドナルド以外にも、外箱・パッケージに、このFSC認証マークがついた企業・製品はたくさんあるはずです。

買い物をした時に、パッケージに注目してみよう!

この記事を読んで、FSC認証マークについてちょっと詳しくなった人は、買い物をした時にパッケージに注目してみましょう!

家族で出かけた時、食事をしている時に、外箱やパッケージの裏側や端っこを眺めて「このFSCのマークって何だと思う?」「このFSCマークは森林破壊を防ぐためのものなんだよ」「あ、これFSCマークが付いてるね」そんな会話が増えていくことが、家庭でできるエコ活動につながっていくはずです。

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